「連帯の文化」は、イスラエル-パレスチナのテルアビブ-ヤッファを拠点とする急成長中の相互扶助グループです。充分なサービスのないコミュニティへの食料確保と社会的支援を行うべく活動し、同時に、制度的抑圧の根本原因について学び、抵抗運動組織を作るための環境を育成しています。

私達は支援ネットワークを構築し、食糧配給・暖かい食事提供プログラム・住宅改修・債務救済・危惧される高齢者と家族に対する電話連絡プログラム・亡命希望者への支援と援助などを行っています。また、とても活発な食料救援プログラムもあり、地元の卸売市場と協働して、援助センターへ食料を配給し、コミュニティ冷蔵庫を運営しています。

「連帯の文化」の本質は、単なる人道的援助の提供ではありません。私達の活動は政治的な意見表明と密接に関係しています。私達のコミュニティ゠スペース「連帯の家」では、現代の抑圧システムを作り出している--特に、私達が支援しているコミュニティに影響を与えている--社会的・政治的・経済的メカニズムを学ぶ機会を創っています。知識は行動の呼び掛けであり、変革構築の第一歩だと私達は確信しているのです。 私達の「連帯図書館」は、2021年から「連帯の家」で運営されています。運営しているのはボランティアの人達で、誰もが参加できる様々なイベントを企画しています。図書館が所蔵する本や図書館で催される活動は、政治的辺境に押しやられている問題に関する知識を身近なものにできるよう選ばれています。私達は様々なトピックスについて本と雑誌をキュレートし、イベントを開催しています。例えば、直接行動・ジェンダー・フェミニズム・エコロジー・動物の権利・アナキズム、もちろん反占領やパレスチナ解放に関わる資料といった内容です。

私達が開催する主なイベントの一つが、ヤッファ-テルアビブ゠アナキスト゠ブックフェアです。このフェアは、様々なアナキストのグループとコミュニティが独自に主催し、急進主義のテキストと出版物を見てもらう場を作ると同時に、自治的で協同的な環境を作ろうとしています。私達を取り巻く急進的政治コミュニティにとって、こうしたイベントが重要だと認識しているからです。特に今年は、司法制度が大幅に見直され、無制限の権力を求めるレイシスト政府が権威主義的法律を電撃的に成立させており、イスラエル-パレスチナに関する一般的会話から排除されている考えを私達が自由に安全に声にできる場所の創造は、ますます重要になっています。私達の目的は、事実として受け入れるよう教え込まれている秩序と諸制度、不平等・占領・性差別・トランスフォビア・人種差別・環境や動物等の搾取と結び付いている秩序と諸制度に対する代案を学び・創造することなのです。

「連帯図書館」と「連帯の文化」は非営利産業複合体への抵抗として相互扶助で運営されています。私達は政府の支援も大企業の資金も受け入れていません。私達の活動で遭遇する組織的不公正を批判する自由を確保するためです。イベントはスライド制で行われ、収益は全て食料確保・支援プログラムに充てられます。私達は、自分達が知識・技能・手作業といった共有資源に支えられている自立的コミュニティであることを誇りに思っています。


インスタグラム:連帯の文化連帯図書館