タイトル: 1000人の労働組合員が4カ所の兵器工場を閉鎖
著者名: Freedom Press
発行日: 2023年12月
ソース: https://note.com/bakuto_morikawa/n/n590c2c6f9724(2023年12月21日)

1000人以上の労働者と労働組合員が「パレスチナ解放を求める労働者」の旗の下、イングランドとスコットランドにある4カ所の兵器工場を封鎖した。

600人以上の労働組合員がボーンマスの兵器工場を、数百人がブライトン・ランカシャー・グラスゴーの兵器工場を操業停止にした。こうした兵器工場は、イスラエルが現在ガザを爆撃する際に使っている世界最新鋭のF-35ステルス戦闘機の部品を製造している。

この行動に参加したUnite・UNISON・GMB・NEU・BMA・UCU・BECTU・BFAWUなど様々な労働組合に加入している医療労働者・教員・接客労働者・学者・アーティストなどは、英国政府にイスラエルへの武器供与を止め、恒久的停戦を支援するよう要求している。「パレスチナ解放を求める医療労働者」を代表して発言したメッシュ医師は次のように述べていた:

医療労働者として、追悼はもうウンザリだ。イスラエル政権に虐殺された全てのパレスチナ人と共に、同僚達--看護師・医師・歯科医師・医学生といった医療労働者達--も死んでいる。パレスチナで続く民族浄化に使われている兵器の一部は目の前で作られている。これを恥ずかしく思い、私達はここに立っています。


私達の政府は、こうした残虐行為の一時停止を提唱することしかできなかった。今、イスラエルは暴力を再開している。まさにこの工場で作られた装置を使って、病院を墓場に変えています。医療労働者として、私達には行動する道義的責任がある。占領が終わるまで行動を止めない。根本原因が明らかなのに、病気を心配するだけではだめだ。喫煙が肺炎を引き起こすように、イスラエルによるパレスチナ占領は彼の地に計り知れないほどの死と破壊をもたらしているのです。

「パレスチナ解放を求める労働者」は戦術をエスカレートさせ、英国の様々な場所で一度に4つの工場を標的にし、先例のない数の人々が英国でのイスラエル向け兵器製造の妨害に参加している。こうした封鎖行動は、今日行われたイスラエルへの兵器流入を妨害する国際協調行動の一環で、フランス・デンマーク・オランダの労働者もイスラエル軍への兵器供給工場を本日操業停止にさせた。

リシ゠スナクとキア゠スターマーは、世論調査で英国民の大多数が停戦を支持しているにも関わらず、今週激しい爆撃が再開された(国連が、ガザの民衆に「安全な場所はどこにもない」と述べた)後も、恒久的停戦を指示する呼び掛けを拒絶し続けている。

イスラエルとの兵器貿易を停止させるための争議行動と市民的不服従を呼び掛けているパレスチナ人労働組合の連合「パレスチナの労働者」は、この封鎖行動に対して以下の声明を発表した:

イスラエルへの兵器流入を阻止すべく立ち上がった労働組合運動の皆さん全員に敬意を表します。本日、英国中で4カ所の工場が閉鎖され、欧州でも同時に複数の封鎖行動が行われました。これらは重要な連帯行動です。イスラエルによるガザへの執拗な爆撃と現在続いている大量虐殺を前にして、平常業務の遂行を拒否しているのです。英国政府が停戦の呼び掛けを拒否し、イスラエル軍の攻撃を直接支援する中、急速に高まる労働者の運動は「私達の名においてではない」とハッキリ表明しています。