タイトル: 英国最古の生きた化石、遂に死ぬ
著者名: Freedom Press, GF
発行日: 2022
ソース: https://note.com/bakuto_morikawa/n/n513e5126bce5(2023年4月21日検索)
備考: 原文:https://freedomnews.org.uk/2022/09/08/uks-oldest-living-fossil-finally-karks-it/
原文掲載日:2022年9月8日
著者:GF

バターパンクスが励まし、全てのアナキストが心から願っていたにも拘わらず、神の英知をもってしても女王を救えなかった。エリザベス゠アレクサンドラ゠メアリー゠ウィンザーは1926年4月21日2時40分(GMT)に生まれた。大英帝国サイズの銀の匙を咥えて、ぐずり泣いていた。旧式の砲艦植民地主義が、ヘドロが海から這い上がってくるのと同じぐらい長い時間をかけて、広報に適した新自由主義国際コーポラティズムに徐々に置き換わっていくと、彼女も流行に合わせて巧みに変化していった。彼女は世界初のリアリティTVセレブだ。1953年に戴冠し、世界を飛び回るスーパーヴィランの役割を演じた。核兵器に屈服する前に日本人は天皇を崇拝していたといつも貶しているくせに、英国の政府・メディア・大多数の農民は、彼女を半神的に崇拝し続けている。

女王は数世代にわたる制度設計と策略の産物だった。エリート階級が象徴的・代表的人物像を創り上げ、抑圧された人々が抑圧者を深く愛し、崇拝するよう仕向けたのだ。彼女の死は、半世紀以上も絶え間なく支配してきた彼女の死は、集団ヒステリー・パレード・イーストエンダーズの放送中止を引き起こし、彼女がどれほどクソ素晴らしかったか絶え間なく繰り返す。ナチスの中でも最高の存在だ。彼女のブーツで窒息しそうになっても、彼女を愛せる。私達お気に入りの女帝が私達を無理やり地下牢に閉じ込めている間、私達の金は彼女のヒモどもに70年も強奪されていた。HM OG AF、英国の食肉配給が終わる前にダイヤモンドとアーミン毛皮をこれ見よがしに揺り動かしながら、利益詐欺師と国家寄生虫の女主人は--死亡時の資産は 5億ドルと推定 されている--ヒモを張り倒す手つきで自分のギャングファミリーを仕切っていた。彼女は、英国で君臨年数最長の暴君であり、女性の国家元首として最も長く君臨し、世界最大の公営住宅に住んだという記録を持っている。時にはやんちゃな面を見せることもあり、悪口を言う術にも長けていた。1969年にリアリティTVのスターになった時には 召使いをゴリラ呼ばわりした。自身のインド帝国を分割し、民族間の混乱に陥れてから10年と経たないのに、ルーマニアの独裁者チャウセスクは「血塗られた手」の持ち主だと生意気にもほのめかしていた。

こうした一般受けしない関係について概略した教育的短編動画を以下に紹介しておこう。
https://www.youtube.com/watch?v=rbNNsMhKwHg

ビッグ゠リズ--自分の奴隷たちから親しみを込めてこう呼ばれていた--は、目撃者によれば、実際は殺人女王で、レーザービームと火薬とゼラチンを備えたダイナマイトで、いつでも度肝を抜くこと請け合いだったそうだ。古くからのファシストシンパの家系に洗脳され、彼女は、若い頃のジークハイルから自分の 有名な手首を固定した皇室お手振り を夢中になって作り出した。その後、夫の家族が敵対的買収に失敗し、広報部門がこれは大量消費に使いにくいと判断した。1947年には、フィリップ王子を配偶者・貢ぎ頭として捕まえた。スリラー゠フィルの姉妹は、ナチスと関わりのあるドイツ貴族と結婚し、実際に第二次世界大戦は、事実上、どちらの握手が優位に立つかを巡る家族間の争いだった。

英国王室は、常に、英国支配階級の氷山における宝石をちりばめられた頂上であり、うわべだけの立憲民主制の陰に少しばかり残る独裁支配の鉄拳を包むビードロの手袋を体現している。女王は、貴族階級的存在が持つお高くとまって、不変で、見たところ不滅の三つの部門に君臨していた。一つ目は、イートン校・オクスフォード大学・ケンブリッジ大学で身に付けた不屈の自信・躾けられた傲慢さ・エリート教育である。ジェイコブ゠リース-モグのような政治家や、ヒモ仲間で大の小児性愛好きと認められているアンドルー王子はこの系統だ。もう一つは、チャールズ皇太子とデーヴィッド゠キャメロンが行っているような、媚びへつらった、恩着せがましい、上から目線の、良いことやっている風の慈善事業と人道主義である。三つ目が、ボリス゠ジョンソンとフィリップ王子のような、おっと冗談を行っただけさ的あからさまな人種差別主義だ。これらは皆、上層部にいる奴等の常套句である。奴等は万人が共有する金庫を上手いこと盗み出して破壊してきた。奴等の祖先が武力と腐った法律を使って強奪した土地で、私達は農奴と乞食に貶められているのだ。

今や、大衆は彼女を嘆き悲しみ、壮大で誠実な葬儀(略奪された国民健康保険の残額を返金できたはずだ)だけでなく、必ずやすぐさま行われる戴冠式をも嬉々として待っている。

私に言わせれば、ププッ、だ。ブー、プププププッ。女王にでっかいドロドロのラズベリーを。(訳註:raspberryには、おならや、軽蔑の意を示すブーの音も意味する)
https://youtu.be/IPBmWw_1fxo
1953年の戴冠式。本当はこうだった。

彼女に頭を下げろ。頭を下げろ。ヘドロの女王に頭を下げろ。汚物の女王。腐敗の女王。クズ。汚物。ヘドロ。汚泥。ブー。

私達は、「仰せの通りに」行動するウェスリーの国ではなく、ドレッドパイレーツ(海賊ロバーツ)の国として、独自の壊れることなき無法なリバータリアン社会主義の血統を死ぬ間際に次々に受け継いでいこう。(訳註:ウェスリーもドレッドパイレーツもウィリアム゠ゴールドマンによる1973年の長編小説『プリンセス゠ブライド』より。1987年にロブ゠ライナー監督により映画化。)警察・刑務所・教会・国家の廃止を叫ぶように、君主制を廃止しよう。彼らの首を切り落とそう。嘆き悲しむのではなく、組織を作ろう。彼女の犯罪と傲慢、彼女が象徴するものを忘れてはならない。彼女が何だったのか思い出そう-彼女は神聖なる支配者、支配するために生まれ、育てられたのだ。彼女の統治下で死んだ何十万人もの人々を忘れないようにしよう。貧困・不公平・飢餓・新型コロナウイルスで損害を被った人々を忘れないようにしよう。アンドルーやサヴィル(訳註:BBCのトップ゠オブ゠ザ゠ポップスの元司会者)といった家父長どもによる虐待に苦しんだ人々を忘れてはならない。彼女はその権力と影響力を使って家父長どもを徹底的に守ったのだ。何世代にもわたって「彼女の人民」が苦しむ一方で、彼女は下劣な贅沢の中で生きてきた。彼女を悼むのではなく、こうした人々のために組織を作り、彼女が体現したグロテスクな浪費と下劣な贅沢に対して集団的闘争を続けよう。

君主制などクソだ。女王などクソだ。代わりに王の首を差し出しやがれ。

女王は死んだ。アナーキー万歳。
https://www.youtube.com/watch?v=yqrAPOZxgzU